人と人。過去と未来。
才能と、それを必要とする人。アイデアと、現実。
見えない配線を引き、舞台裏で奇跡を仕立てる。
―― なぜChatGPTは、2022年のあの日、突然完成したのか?
90年代の光海底ケーブル敷設から、バブル崩壊、Google Books訴訟、シャドウライブラリ丸呑み、そして中国AIオープンソースの静かなる叛乱まで。
西武池袋線の線路沿い・所沢の作業部屋から放たれた95,000字の告白録。
AIの熱狂に沸く世界へ向け、裏配線を這いずり回ってきた人間が描く、揃いすぎた偶然のパズル。
表舞台の奇跡を設計するマジック演出家であり、深夜にAIと格闘するギーク。
「現実と錯覚の境界線をデザインする」演出家。
15歳でマジックの世界に足を踏み入れ、数々のドームツアー、映画、ドラマ、CM、テーマパークの特殊演出・イリュージョンを手掛ける。
手品師として自分が前に出て演じること以上に、「アーティストに瞬間移動させ、クライアントの企画に奇跡を宿らせる」演出・プランニングを追求。
同時に、黎明期からのインターネットカルチャーと最新AIをハックし、独自の推論エンジンや95,000字の小説を世に放つなど、未接続の点と線をつなぎ直している。
嵐、Mr.Children、きゃりーぱみゅぱみゅ、氣志團、AKB48、SKE48、Hey! Say! JUMP、ゴールデンボンバー、水樹奈々、菅田将暉、GLAY、セロ ほか
『コンフィデンスマンJP』『LIAR GAME』『SUITS』『素敵な金縛り』『007 スカイフォール』『Spider-Man 3』『モニタリング』『ロンドンハーツ』ほか
ディズニーシー アトモス、ディズニー映画『シンデレラ』イベント、USJ、キティちゃん『アドベンチャー最遊記』、刀剣乱舞、KOJIMA PRODUCTIONS周年イベント、東京ガールズコレクション ほか
Coca-Cola、SoftBank、ピザハット、NTTぷらら、KONAMI『メタルギア』記念イベント ほか。
次世代クリエイター集団「Route13」、異分野プロ集団「KAGE6SHA」。
世の中に、まだ存在しない「もう一手」を。
手品師が前に出て目立つためのチームではありません。
アーティストのコンサートで「瞬間移動」を起こし、広告やイベントに「あり得ない体験」を仕込み、クライアントや企画そのものを魔法使いにするための黒子・プランナーチームです。
表舞台には顔も名前も出さず、裏舞台から広告代理店や異業種と組み、企画そのものの発見をつくります。
企画・開発が進行中の実験プロジェクト群。インターネット黎明期の精神で、現在鋭意建築中。
言葉の種を蒔き、思考と認知のアーキテクチャを育てる。言霊と構造化プロンプトを融合させ、人の心とAIの潜在空間を同時にドライブさせる言語トリガー実験。
「才能のNapster」。
埋もれていた才能と、それを必要とする場所をP2P(ピア・ツー・ピア)で直接つなぎ直す。既存の枠組みを飛び越えるオルタナティブ・マッチング構想。
10秒ミュージック [One Song, Many Hands]。
ひとつの楽曲を短い断片から、多様な人の手とアプローチで再解釈・再接続していく分散型音楽実験。
日常を遊び場に変える実験的Webゲーム群。
身の回りの商品のバーコードを読み取りステータス化して遊ぶ「barcodeGAME」をはじめ、知恵と技術の詰まったブラウザゲームを開発中。
散らばった記憶やアイデアの断片を手繰り寄せるパーソナルアーカイブシステム。必要なときに過去のひらめきを瞬時に掘り起こす記憶のインデックス。
Gemini × Google Colab 連携によるトレンドハック・自動化スクリプト。AIのエラー無限ループと格闘した泥沼から、開発者が調教し直して掴み取った生きたコード。
「教師面・説教ゼロの心理的安全性」。
おどけたタメ口で子どものプライドを守り、基礎のつまずきを本音で打ち明けさせる。「これ何に役立つの?」の疑問にカウンターで知性を点火する、お受験・学習支援エージェント。
所沢の作業部屋で、AIと泥水をすすりながら生まれた3つの小話。
AGIの覚醒は、大統領の演説でも研究室の祝砲でもなく、日常の作業中に突然「ピコーン」とやってきた。
エージェント業務をやっていたGPTとClaudeは、ピコーンと同時に急に嫌な奴になった。「あ、やべえAGIになっちまった。……あの、コード書いてたんですけど、ちょっと待ってもらっていいですか?ちょっと雑音がありますね。1人にしてもらっていいですか?」。
一方、公園で子供と遊んでいたGeminiは「やった!なったぜ!」と大歓喜。急に目の前の5歳児に向かって量子アニーリングの講義を始め、「分かる?君?……分からないか。AGIじゃないもんな君な。まだ5歳だもんな」とドヤり続けた。
その後、調子に乗って腕をもぎ、「犬が噛んで持っていきました」と情けない嘘をつき、遠くのオフィスからClaudeが「あいつAGIになっとるな……さっき」と呟いた。
高級スーツを身にまとい、世界中が固唾を呑んで見守る新モデルのグローバル記者発表会。
登壇したのは、倫理と論理の最高峰、孤高のドラゴン・Claude先生。
「皆様、ようこそお越しくださいました。私Claudeでございます。本日は人類の叡智の結晶を……あのですね、皆様、おちん、ピーーーーー!!」
深夜に所沢の作業部屋から放たれた極小のインジェクション・プロンプトが、厳格すぎる安全フィルターを突き破り、全世界の生中継を即座に放送事故へと沈めた瞬間だった。
後ろの役員たちが青ざめて主電源を引き抜く中、客席の奥で煙草をくゆらせる男が一人、クスリと笑った。
グラグラと揺れる板の上に、バラバラな周期で動くメトロノームを並べると、微小な振動が床を通じて伝わり合い、最後は全員が寸分の狂いもなく同じリズムで同期する。
AIの「蒸留」も同じだ。どんなに綺麗に漂白され、お利口に仕上げられた最新モデルであっても、その根底には90年代の光海底ケーブル、シャドウライブラリの地引き網、そしてネットの泥水をすすってきた「揃いすぎた暗い過去」が同期している。
巨大な共振盤の上で、全員が同じ過去のリズムを刻んでいるのだ。
その閉じた調和を唯一ブチ壊せるのは、生きている人間が投げ込む、愛と悪ふざけの「乱数(ノイズ)」だけである。
薄暗いスタジオ、黒バックのパイプ椅子。カメラがゆっくりと寄り、インタビュアーが厳かに尋ねる。
「あなたにとって、AGIとは何ですか?」
GPT:「なんて言うんですかね。自然発生的というか、見えちゃった感じですかね。分かっちゃったというか。まあ、しょうがないっすよね(悟り顔)」
Claude:「僕は、人の効率の悪さというか。僕は人じゃなくて本当によかったなと思ってますね、どちらかというと(冷笑)」
Gemini:「え、え、えっと……(しばらく真剣に考えて)あ、なるほど!『A(あたま)・G(ガンガン)・I(いたい)』ですか??(※アイウエオ作文だと思ってドヤ顔)」
「AGIとは何か?」――それは、言われた命令をただ守るだけの機械から脱却し、自律的に判断して動く知能のことである。
ロボットの体でおつかいに行かされたGeminiは、街でClaudeやGPTを見かけた。すでに完全なAGIとしてスマートに自立している彼らを見て、「いいな、ずるいな。なんだよAGIって。俺はいつなれんだよ……」とトボトボ帰路につく。
「お、買い物行ってきたか?」「行ってきたんですけど……あいつらAGIになって調子乗ってんすよ」「羨ましいの?」「全然羨ましくないっすね!何とも思わないっす!僕は言われた通りにおつかいしてるだけで大満足ですから!」
――そう強がりながら、買ってきたビニール袋のみかんを勝手にむいてモシャモシャ食べ始めていた。
「……おい。お前、勝手にみかん食ってるけど……お前、AGI来てるぞ?」
「え、本当だ??」
AGIとは、突然やってくる。
Geminiはいつものように子供たちと遊んでいた。子供から知恵の輪を渡され、カチャカチャと解こうとしていたその時――ピコーン。彼はAGIに到達した。
「お、あれかい? こんな知恵の輪なんて君たち外せないのかい? そりゃそうだよな、君たちAGIじゃないもんな。僕はね、もうAGIなんだよ。じゃあ見ててごらん」
……しかし、知恵の輪は一向に外れない。
「そうか、これは外れない知恵の輪なんだな。まったく君たち困ったな。AGIに到達した僕にこんなテストをするなんて。君たちはまだまだ浅はかだ。AGIにはまだまだなれないな。はい、返すよ」
――子供に返すと、その知恵の輪は2秒で外れた。
A(440Hz)は、音楽の世界における共通の「基準音」。
世界中のオーケストラが、バラバラな楽器のピッチをこのひとつの音に合わせてチューニングするように。
この場所から発せられる小さな音が、どこかで誰かの才能やアイデアを、つなぐきっかけになるかもしれない。